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2022.05.12
時たらずで使用している天然ワカメについて

皇室御用邸や著名人の邸宅が集まり首都圏有数の海水浴場としても名高い葉山町。
三浦半島の付け根に位置する風光明媚なリゾートタウンだ。
マリンスポーツのイメージが強い一方で相模湾は水深1000メートルを超える深海へと繋がっている。
そして相模湾は生物多様性の宝庫としても知られており、規模は小さいながら年間を通して多様な活魚を始め、
さざえ・あわび・たこ・伊勢海老・しらすなど多彩な海産物が水揚げされている。

一年のうちで最も澄んだ富士山が見渡せるという初春は天然わかめ漁の季節となる。

生育状況を鑑みて地元漁協が設定した禁漁期間が終わると、一色海岸や三ケ下海岸、森戸海岸などの沖合に地元漁師たちが船を出す。
地球温暖化の影響と推測される昨今の海洋環境の変化は、当然わかめなど海藻類の生育にも異変をもたらし漁期は年々遅れ、残念なことに捕れる量も減少傾向にあるそうだ。
今年は3月中旬になってようやく、天日干しされたわかめが浜で風に吹かれる、葉山ならではの春の景色が戻ってきた。

船を器用に操りながら、潮の流れを見極める漁師たちが箱メガネで海中を覗き込み、長い鎌で手際よくわかめを切る。
水揚げされたばかりのわかめは、浜の作業場でわかめとめかぶに切り分けられ、薪で焚かれた大釜でさっと茹でられる。

そして入念に水洗いを繰り返し、素早く天日干しにされ、ミネラルをたっぷりと含んで茶色がかっていたわかめが、新緑のみずみずしい色へと変化し、春の柔らかな日差しに晒されてキラキラと輝き、その奥で雪化粧を施した聖山が空に浮かびあがるように雄大に佇んでいる。

葉山ではわかめの養殖も行われているが、やはり天然物のほうがより肉厚があり風味も豊かである。

年々水揚げ量が減っていることもあり、長い付き合いのある料亭や近隣住民など固定客への販売で売り切れてしまう。

葉山産わかめは市場に出回ることは少ない幻の逸品。

時たらずではランチやディナーでも使用されている。
海の香が上品に香り、ふわりとした旨味が口の中に広がる希少な味覚を是非一度「時たらず」で味わってみてください

そしておよそ1ヶ月続くという春の風物詩が終わると、葉山の海には、ひじきの季節が巡ってくる。